「古道具のささや」
福岡市中央区平尾の古道具屋です。antiqueからvintageまで、日本の古道具、家具、器、石油ストーブ、思いもよらぬモノ、など多数品揃え。商品の入荷案内を中心に古いものにまつわる話あれこれ綴ります…。猫を連れてのご来店大歓迎です。
近畿?東北の土鈴
昨日すでにフライングして土鈴を見に来た方が数名いらっしゃったようですが、まだ前前夜祭ですから。今日は一気に近畿から東北まで。



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奈良県の土鈴。奈良県は寺社が多いですのでおのずと授与土鈴もたくさんあるわけですが、王道は外して…金魚とウサギです。共に作者は小川二楽さん。

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大和郡山は金魚で有名なのをご存じでしょうか?江戸時代に武士の副業として始められたといわれる金魚の養殖が栄え、海外への輸出もされている地元の一大産業です。この城下町に赤膚焼(あかはだやき)の小川二楽さんの窯があります。さらさらとした地の素朴な土鈴です。ウサギのほうは口が×でミッフィーにしか見えません。カワイイです。

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ウサギつながりで、「への字口のウサギ土鈴」。産地不明ですが、目を剥いていて怖い顔です。

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鮮やかなカラーリングが異国情緒たっぷりの「迦楼羅(カルラ)土鈴」。田原本町の由井艶子さん作だと思われます。

インド神話における巨大な鳥で龍を常食とするという「ガルダ」。仏教では天竜八部衆のひとつ仏法の守護神とされる「迦楼羅 (かるら)」となりました。日本の天狗のルーツとも言われます。ちなみにガルダは英語、インドネシア語では「ガルーダ」。以前に福岡空港で炎上した、あの航空会社の名前です。

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奈良市の手向山(たむけやま)八幡宮の授与鈴、「神鈴板絵馬型土鈴」。ほかにないオリジナルな造形が魅力的です。






次は北陸を代表する岐阜の「松茸おかめ土鈴」を載せるつもりでしたが、写真を紛失。またのちほど。


飛びまして北陸の石川県。
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石川県といえば九谷焼。さすがに土鈴も陶鈴です。磁器ですから普通の土鈴と違って金属の鈴に近いような高く澄んだチリチリという音がキレイです。

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かなりのビッグサイズですが、ついている虎の顔は愛嬌のあるものです。





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甲信越は、長野の「雪ん子土鈴」。


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おそらく松本土鈴の「交通安全道祖太神」。信州には道祖太神がたくさんあります。道祖神とは別名賽(さい)の神とも言い、道路の分岐点や村落の入口にあって、悪いものが入って来ないように防ぎ守る道の神様のことです。






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関東代表は神奈川県の相模土鈴。ホタテのような「貝土鈴」です。江の島のほうへ行くとおみやげの貝細工が多数見られますのでその影響でしょうか。






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東北は秋田県の「なまはげ土鈴」。最近のおみやげ土鈴のなまはげはめっきりオモシロ顔になっていますが、これは子どもが見たら泣きそうなリアルなまはげです。

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同じく秋田県は横手市の中山土人形の土鈴。奥は干支鈴の辰です。この中山土人形は明治初めごろからあるもので良い土質から生まれる軽やかな音色も魅力です。この土人形の祖といわれる野田宇吉は鹿児島出身で佐賀の鍋島藩の陶工であり良い土を求めて行脚しているうちにこの横手市に窯を開いたそうです。やはり土鈴も土、良い土ありきですね。

手前の鬼はやはり、なまはげのように見えます。


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