「古道具のささや」
福岡市中央区平尾の古道具屋です。antiqueからvintageまで、日本の古道具、家具、器、石油ストーブ、思いもよらぬモノ、など多数品揃え。商品の入荷案内を中心に古いものにまつわる話あれこれ綴ります…。猫を連れてのご来店大歓迎です。
中国四国地方の土鈴
土鈴なんか興味ない、という声はうちすてておいて。我が道を行くブログです。


続きまして、中国地方は山口県の土鈴。

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インパクトの大きさでは1,2を争う、長州土鈴の「ひょっとこ土鈴」。大きいけれども重くなく独特の手触りです。

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後頭部には大きく「無」のひともじ。

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竜宮城のような赤間神宮、古くは阿弥陀寺の授与土鈴2種。平家一門を祀る塚があります。赤いのは「平家蟹土鈴」。小倉の白石喜平さんが作っていた平家蟹と全く同じように思います。そしてあの、耳なし芳一の舞台ともなるに因んで「琵琶土鈴」。作は福岡の井上博秀さんのようです。

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下関にある乃木神社。あの乃木将軍を祀る神社です。トレードマークの軍帽、市松四つ目結いの家紋入りです。現在は丸鈴のみが授与されているのではないでしょうか?

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作家銘らしきものがあります。

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同じく下関は長府にある、忌宮(いみのみや)神宮。養蚕渡来の地だと言われています。依って右のころころした2個は「お蚕鈴」。そして下関市長府沖に浮かぶ2つの無人島(満珠島・干珠島(まんじゅしま・かんじゅしま))は、ここに祀る神功(じんぐう)皇后が住吉大神の化身である龍神から授けられた二つの玉、潮干珠(しおひるたま)・潮満珠(しおみつるたま)から生まれたという伝説に因んだ鈴が有名です。

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下関といえば、ふぐ。「河豚土鈴」






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続いて、島根県。みなさま、「駅鈴(えきれい)」というものをご存じでしょうか?

かなり古い話になりますが、あの大化の改新(645)時に随・唐の律令制度を取り入れたといわれますが、この令制で官吏(駅吏)の公務出張に際し、朝廷から支給された「鈴」のことです。これを振り鳴らして駅馬を徴発したといわれています。これは律令廃止時にほとんが回収され、現存するのは2つだけだと言われています。この駅鈴を模したのがこの土鈴です。

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出雲土鈴で「駅鈴」。原田辰信さん作のようです。





次、四国に参ります。

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安芸土鈴の「龍馬土鈴」。

安芸というと広島をイメージしてしまいがちですが、安芸市というのは全国でもこの高知県の安芸市だけのようです。安芸土鈴として有名でしたが、製作者の高村光紅さんの病気のため一旦は制作が止んだものの現在は高知市内で同じ型を使って制作されています。

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高知のタヌキ。わんぱくそうな顔です。

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四大古式捕鯨基地にも数えられる、土佐。趣ある「クジラ土鈴」です。




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土鈴の少ないといわれる、香川県。高松土鈴に「平家蟹土鈴」があります。おなじ平家蟹でも山口の赤間神宮のものとは違って丸みを帯びた素朴な質感の土鈴です。コロコロと澄んだ良い音がします。





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徳島県の郷土玩具といえば、阿波の木偶(でこ)人形。手びねりの首人形が有名ですが、これはすべて阿波人形芝居(人形浄瑠璃)に登場する人形の首です。淡路や盛岡、大阪にも人形芝居を模した首人形がありますが、顔つきからしてやはり阿波の木偶土鈴だと思います。型の土鈴なのに表情豊かで不気味でさえあります。






次は近畿?東北の土鈴です。
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