「古道具のささや」
福岡市中央区平尾の古道具屋です。antiqueからvintageまで、日本の古道具、家具、時計、ガラス製品など多数品揃え。石油機器技術管理士の店主が石油ストーブの整備・修理も承ります。猫を連れてのご来店大歓迎です。
DATE: 2010/06/07(月)   CATEGORY: 雑文
「博多包丁」
今日はお休み。

柳橋連合市場のなかにあるマルキョウで大きなカツオを1匹買ったので、3枚にして刺身とたたきにして食べようとたくらみ。帰り道、清川に鍛冶屋さんがあるんですね。いつも見るだけだったけど、そうだ刺身包丁を買ってみようとおもいたち。

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「博多包丁」と呼ばれる独特の形状の包丁で有名な大庭鍛冶工場へ。

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店構えからして古いですが、今のご主人は3代目。大正時代からのご商売だそうです。今日は火が入っていませんが、コークスを焚いてこの竈で作るんですな。

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やっとこもズラリ。やっとこはよく骨董市で売ってますが、如何に廃業する鍛冶屋さんが多いかということですね。神棚には確かに立派な神様がおわしました。

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工業系マニアにはたまらんのでしょうな。

ここ数年若い男性がせっせと働いておりましたので、てっきり後継ぎさんがおられるのだと思って安心しておりましたら、鍛冶屋志願の稀有な若者が勉強に来ておられたそうで先年長崎に帰られたそうです。大庭利男さんご夫婦も少し寂しげでした。こうして日本の伝統技術が目の前でなくなっていくのを傍観している自分が情けなく張り倒したくなります。きちんとした技術と材料によって作られたものでないと経年したときに古道具としての価値あるものにはなりえません。このままではきっと日本の古道具屋が商うものがなくなってしまうでしょう。

日本の技術は労働基準法が制定されいわゆる丁稚奉公ができなくなってから衰退したと言われますが、長い修練を要する技術職は本当に風前の灯ですね。やはりNPO法人設立、国からの補助金、助成金を使った弟子育成しか道はないように思われます。


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購入した刺身用の包丁は、これ。柳刃などとも呼ばれますね。わたしは手が小さいので小ぶりなタイプで1万4千円也。

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四つ菱の刻印が素敵。

事前に電話で問い合わせれば、実際に包丁を作っている現場も見学可能だそうです。博多包丁は8000円くらいからあるようですので気になる方はどうぞ行ってみてください。素晴らしく柔和なご主人が出迎えてくださいます。



「大庭鍛冶工場」

住所  810?0005 福岡市中央区清川3丁目9-21
電話  092-531?5625
     日祝休み
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