「古道具のささや」
福岡市中央区平尾の古道具屋です。antiqueからvintageまで、日本の古道具、家具、時計、ガラス製品など多数品揃え。石油機器技術管理士の店主が石油ストーブの整備・修理も承ります。猫を連れてのご来店大歓迎です。
DATE: 2009/10/11(日)   CATEGORY: 雑文
こけし旅日記。2日目
勝浦で宿泊したのは「かつうら御苑」です。夕べ到着した折にはすでに日が暮れていたのでまったくわかりませんでしたが、朝目覚めてみると

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窓の外は絶景。一面海原。

朝食のバイキングも和食がメインでおかずが一品一品きちんと手作りされていておいしかったです。クジラの大和煮や太刀魚の干物など日ごろ食べられないものもあってうれしい。





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朝食に時間をとりすぎたせいか、予定より一本遅れた電車で那智駅到着。ここは駅舎に丹敷の湯という温泉が併設されています。そして予定ではここから歩いて那智山の那智の大滝まで歩くつもり・・・でしたが、無人駅から出て絶句。案内も何もない。向こうに靄のかかった山が見えるだけ。どちらへ歩いていいものか見当もつかず。そんなときにふと横を見ると、駅舎のベンチに老齢の男性が一人座っておられる。いや、胡坐?座禅?不思議な格好でちょこんと腰かけているその男性は飄々とした様子でちょび髭をはやし、まさに仙人のようでした。

そこでわたくしども、仙人に尋ねましたところ。「エー、歩くの?無理無理。滝はあそこやで。(と言って、靄のかかった山のそのまた向こうの山のもやもやを指差す)大門坂までバスで行ったほうがええ。とりあえず、そこに日本書紀に載ってる古いお寺さんがあるからそこで聞いてみ」と教えてくださった。

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素直なわたしたち、仙人にお礼を言って一路、熊野三所大神社へ。

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清浄な空気ただよう本殿まえ。

そして、隣接した補陀洛山寺(ふだらくさんじ)へ。ご本尊は閉じてあるものの拝ませていただいて、係員の方に那智の大滝までの道のりをたずねる。ここの方も大変に親切でバスの時間まで克明にしらべてプランニングまでしてくださいました。とにかく大門坂まではバスに乗ることにして、おいとましようと思っていた時。係員の方の「あんた、何に感動してんの?」という声に、後ろを振り返ると・・・かおりちゃん号泣。どうやらここの素晴らしい仏像たちに参ってしまったらしい。なんでも取材で訪れた谷村新司も激しく号泣したそうだ。自宅に帰ってこの事の顛末を夫に話すと、おまえはニブイ女だ!と烙印を押された。





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そんなこんなで大門坂。この赤い橋が俗界と霊界の境。

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夫婦杉。子供杉になったつもりのこけし。

あとで那智の大滝へ行ったときに、年配の婦人が同じ格好で記念撮影をしているのを見かけた。どうやら熊野には大の字になりたくなる魔力があるらしい。

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雨のそぼ降る中、靄立ち込める熊野古道。

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熊野古道、3つの約束。しっかり和歌山弁なのがたのしい。

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約640m歩くと「神社お寺前バス停」につく。メアリーポピンズなかおりちゃん。

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観光バスでここまで来て参拝する人が多いようです。表参道にはお土産屋さんがびっしりと。密かにシーズーが居ます。さて、どこでしょう?

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そしていよいよ、那智大社。

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胎内くぐりができる大樹。中は静かで暖かく、お母さんの中にいるようです。ここから出るときには本当に生まれ変わったようなすがすがしい気分に。つい、突端から「最高ですかー!」と言ってしまったら、後ろからかおりちゃんが低い声で「サイコーデス!」と返してくれたのでうれしかったです。いつも夫に言うと返事がないので。

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そしてすぐ横には青岸渡寺(せいがんとじ)があります。写経セットや白檀のお線香やら買いこんで・・・あそこに見える那智の大滝へ。

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ここは那智大社の別宮の飛龍神社。ご神体は大滝です。

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水しぶきがまるで本当に龍が下りてくるように見えます。

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ご霊水。長生きできるとあっては飲まずにはいられない。さきの青岸渡寺にもあったので飲んできたが、ここでもガブ飲み。おかげで下りのバスに乗っている間トイレに行きたくてしようがなかった。欲張った罰である。





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次の目的地、熊野本宮大社行きのバスに乗り換えるあいだに勝浦駅前の足湯につかる。至福のひととき。

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新宮高校前でさらに乗り換え。山のほうに何か見えるなぁ、と思ったら。

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昨日登った神倉神社。あんな高いところにあるとは・・・いまさら太ももの筋肉痛がよみがえる。

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そして本宮大社前で下車。まずは、明治22年まで熊野本宮大社が鎮座した大斎原(おおゆのはら)へ。野っぱらにそびえたつ黒い大鳥居は圧巻です。金の八咫烏(やたがらす)マークもちょっと恐ろしい。モダンデザインだわー。

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水害後に少し高台に建てられた、現在の熊野本宮大社の入り口。参拝者は非常に少ない。社務所では巫女さんがなぎの実をひとつづつ手で剥いていた。




無事に熊野の三社を参拝し終えて、あとは宿泊地の湯の峰温泉郷へ。揚々とバスに乗り込むも、いやな予感。ひとつ駅を通過したところで???もしかしてバスを乗り間違えた。運転手さんに確認するとやはり。次のバス停で降りて、宿に電話をすれば必ず迎えに来てくれるよ。という運転手の言葉を信用して請川というバス停でほっぽり出される。ところが、電話をしたところわたしたちの泊まる宿は送迎サービスなし。宿で教えてくれた番号でタクシーを呼ぶも実家に帰っているから迎えに行けないとの返事。なぜ?が頭にいっぱいになったが、別の龍神バスで20分後に湯の峰行きのバスがあることが判明。

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まっている間にバスの運転手の悪口をいいながら、忘れ物の杖を持って弘法大師の物まねなどして遊んでいると・・・一台の車が停車して、「本宮までやったら乗せてったるで」との申し出。しかしわたくしどもの目的地は湯の峰温泉。ありがたく辞退したのですが、「まあええわ、乗せてったるわ」と。渡りに船とはまさにこのことぢゃ。と狂喜乱舞してのりこむ。

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すったもんだの末、湯の峰温泉に到着。世界遺産のつぼ湯。台風の影響ですでに川は増水気味。お湯はいかにも薬効ありそうな白濁湯。かなり熱い。しかも底が見えないので怖い。

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隣接した公衆浴場。こちらは無色透明の湯だが同じく熱い。

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近くには90度の熱湯がわき出る湯筒があります。卵を買って温泉卵にしている間に、茶店で生ビール。

心のこもったおいしい手作りの夕食後、部屋でテレビを見る。こけしもかおりちゃんも自宅にテレビがないので久々のテレビに興奮する。なんだかルールの良く分からない格闘技をやっていたので鑑賞。すっかりミノワマンのファンになる。文字にすると嘘のような都合のよさで今日一日を過ごせたことに感謝して合掌。就寝。
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