「古道具のささや」
福岡市中央区平尾の古道具屋です。antiqueからvintageまで、日本の古道具、家具、器、石油ストーブ、思いもよらぬモノ、など多数品揃え。商品の入荷案内を中心に古いものにまつわる話あれこれ綴ります…。猫を連れてのご来店大歓迎です。
DATE: 2009/08/06(木)   CATEGORY: 雑文
まぼろしのMADE IN JAPAN
3年間自宅で使っていたドライヤーが壊れた。本体の付け根のコード部分の接触が悪いらしい。実家のドライヤーはこけしが子供のころから使っていて早20年以上になるがびくともせずに今も母が使っている。なのでドライヤーって壊れないものなんだと思っていた。

購入した時の保障は1年間なので、保証書にあるように製造した小泉成器の修理センターに電話してみた。10コールほど鳴らしてやっと関西弁の男性が電話に出たが、ドライヤーの修理をお願いしたいと言ったら「買ったところへ持ってったらどうですか??」といわれた。保証期間を過ぎている場合は小泉成器の修理センターに電話するように書いてあるので今電話をしているのである、という旨を伝えると、製造番号を教えろという。そして5秒ほど空白ののち、商品の状態など何も説明していないにも関わらず「そやけど修理代金は6000円以上かかりますよ?。」往復の送料を足すと新品の購入代金を上回る。

最初から修理など受ける気がないのは明白な応答である。自社の製品を末長く使ってほしいなどという考えはみじんもないのであろう。むろん、商品にはMADE IN CHINAの刻印であるからしてものづくりをしている自覚さえもないのかもしれない。家電販売店へ行ってもMADE IN JAPANはほぼ皆無であるし、あったとしても組み立てたのが日本であるというだけで部品の製造は諸外国である。もはやMADE IN JAPANは実態のない観念であってただのプラスチックに刻印されたロゴにすぎないのであろう。


環境に良いことしたいけど買い物も好きな人、の免罪符となっているエコカーやエコ家電であるが、個人的にはこうした商品は買いたくない。数年ごとに壊れたりもっとエコな商品が出たからという理由で買い替えを繰り返すのは嫌である。車は所有しないのが一番エコであるし、家電もひとつのものをメンテナンスしながら一生付き合うと思えばこちらのほうがずっと環境にやさしい。


ところでこけしの友人は真冬でもお風呂に入った後ドライヤーを使わず自然乾燥させているのだが、その横でドライヤーをぶんぶん振りまわしながら寒くないのかしら?と思っていた。けれど今日悟りました。彼女は正しい。見習います。ハイ。

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