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石油ストーブの危険な使い方

さて、今まで石油ストーブの良いところを沢山ご紹介してきましたが、正しく使用しないと事故につながります。では実際にどのような事故例があるのかご紹介します。以下日本石油燃焼機器保守協会の資料から抜粋。



事例1  ストーブの残り火に灯油がかかり、引火し、火災となる

これは、パーフェクションバーラーなどタンクが取り外しできるタイプのものに多い事故です。給油後、タンクを本体に戻す際にキャップがきちんと閉まっていなかった為にストーブ内部に油が漏れ、引火します。これを防ぐためには、給油後は必ずタンクの取っ手をもち、油漏れのないことを確認して本体に戻してください。また、ストーブを一旦消化したあとに完全に火が消えているかを確認して給油を行ってください。




事例2  ストーブを小燃焼させて,その場を離れ,しばらくして戻ってみるとストーブの周辺が火の海となり壁より天井へと燃え広がって火災となる

これは、使用していたガラスしんの先端にカーボンやタールが蓄積していたこと、しんの先端が不均一であったため、不完全燃焼が継続し未燃ガスが案内筒に対流したものに引火するという現象が繰り返され、タンク内の油がしん案内筒等の隙間等から噴出したもの。・・・ちょっと専門的ですが、ガラスしんを使ったストーブはニッセンのフリージア、パーフェクションに同じしんを転用したものなどのことです。アラジンは綿しん。この事例の予防法は、常に正常な燃焼状態を確認して正しく使うこと。いつもと違うにおい、煙、煤等が出たら、(以前に書いた)芯の空焼き法で対処するかもしくは自分では判断がつかない場合はお近くの石油機器技術管理士のいるお店へ相談を。




事例3  芯交換後、点火し、五分くらい経ったときに異常燃焼となり、炎がストーブの上方まで立ち上がったので、消化しようとダイヤルを回したが消火しなかった。そこで、ストーブを外へ持ち出そうとしたが、ストーブを転倒させてしまい一瞬にして火の海に

これは、きっかけとなる以上燃焼を引き起こしたのは使用者が交換した芯がストーブに適合するものでなかったためと考えられます。きちんと芯の交換が行われないと、芯が出すぎていたり、芯が薄すぎたために転倒したときに案内筒との隙間から油が漏れて引火したりと様々な要因となってしまいます。この事例の解決法は、何よりも芯の交換を正しく行うこと。芯はストーブの心臓部でありとくに注意を要する部品です。自分でできない場合はお近くの石油機器技術管理士までご相談を。




事例4  3台のストーブを使用中に火災が発生。事故当時、家族は全員外出中で家屋は全焼

これはもう、問題外。ストーブ使用時は必ず目の届く範囲内で。この事故の火災の原因はストーブの上に干していた洗濯物に引火したためですが、もし引火するようなものがない場合、灯油がなくなれば自然消火します。最近の石油ファンヒーター等はピピッとお知らせしてくれたり数時間継続使用すると自動的に消火するものがあるのでそんなつもりで、石油ストーブをつけっぱなしで寝たりする人がいますが、絶対にやめてください。


以上、具体的な事故例を挙げてみましたが、危うく事故につながるところだったという危ない使い方をしている方が多くいらっしゃいます。きちんと整備された石油ストーブを正しく使って冬を快適にお過ごしくださいね。
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