「古道具のささや」
福岡市中央区平尾の古道具屋です。antiqueからvintageまで、日本の古道具、家具、時計、ガラス製品など多数品揃え。石油機器技術管理士の店主が石油ストーブの整備・修理も承ります。猫を連れてのご来店大歓迎です。
DATE: 2009/05/25(月)   CATEGORY: 雑文
ことだま
ことだまのさきはうくに。



我が国、日本のことです。漢字で書くと言霊の幸う国。そもそも言霊とは、言葉に宿っている不思議な霊威のことであり、古来日本人はその力が働いて言葉通りの事象がもたらされると信じていた・・・のだそうです。現在、言霊を信じている人の割合ってどのくらいでしょうね。迷信だーという人のほうが多いかもしれません。けれど、わたくしこけしは信じています。なぜなら、おいなりさんは言霊だから。


おいなりさんは4年前の夏に我が家にやってきました。縁側からふらふらと。私たち夫婦が今の家に越してきて1か月ほど経った頃です。とても痩せ細った小さな猫でしたが、何度か猫缶を与えるうちに、なんと子供を連れてやってきました。おいなりさんに瓜二つの真っ白で尾の長い青い目の子猫一匹。小さなおいなりさんが母親だったことにも驚きましたが、人を見るといいますか下見を繰り返した後にここなら大丈夫ということで連れてきてくれたものと思われます。ただその頃は宿泊していくことはなく、夜の11時頃になると外へ二匹連れで帰って行きました。

ひと月ほど子連れ訪問を繰り返した後に、子離れをきちんとさせて子猫は巣立って行きました。甘えようとすると、シャーっと言って突き放すのです。見事な母親っぷりでした。そしておいなりさんだけが我が家に残りました。はじめてお泊りした日はコロブチカを踊るくらいうれしかったです。


そして、現在に至るわけですが・・・わたくし、今の家に越してきてすぐに夫との会話で
「こんどの家は一軒家だから外から猫が来るかも。もし飼うのなら、真っ白で尻尾の長い猫が欲しい。」と大きな声で公言していたのです。まるで派遣社員のようにその通りのおいなりさんがやってきたわけですが、後に気づいて驚きました。言ってみるもんだなぁと。偶然と言えばそれまでですが、現実になってみると空恐ろしいほどです。

言葉の力を信じる信じないは別として、日々自分の口から出す言葉は美しいに越したことはないし、理想や希望を口に出して言うことは大事なことだなぁと実感します。思っているだけではなく言葉にすれば願いも叶う・・・のかもしれません。



oinari6_20090526161700.jpg
わが家の言霊。
関連記事
page top
Copyright © 「古道具のささや」. all rights reserved. ページの先頭へ