「古道具のささや」
福岡市中央区平尾の古道具屋です。antiqueからvintageまで、日本の古道具、家具、時計、ガラス製品など多数品揃え。石油機器技術管理士の店主が石油ストーブの整備・修理も承ります。猫を連れてのご来店大歓迎です。
酒袋のはなし
酒袋(さかぶくろ)ってご存知でしょうか?




昔つくり酒屋で、原酒を絞るのに使われた柿渋塗りの木綿の袋のことですが、ご存じない方も多いと思います。普段目にするようなものではありませんから。現物はこちら。

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まったく関心のない人が見た場合、何だ!!!この汚いボロ布は!!!と思うような一品です。



おもに戦前に使われていたもので、造り酒屋もどんどん少なくなっていく中、この酒袋も絶対数が減り希少価値が出てきています。以前からパッチワークなどリメイク系着物大好きおねえさん(中年以上)の方々には大変もてはやされておりますが、着物に興味のない方々には認知度が低いようです。価格も最盛期には一枚5000円以上することもあったようですが、ネットオークションの普及もあり現在は相場が落ち着いてきています。


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こんな汚らしい(?)布を一体なにに使うのかわからないというのが一番の理由でしょうが、きれいに洗ってジャケットや袋物、果ては草履にまでいろいろとアレンジのきく素材です。ヤフーオークションなどでもリメイク後の商品が様々出品されています。きれいに製品になってみると、柿渋のなせる業でしょうか、なんともいい風合いの色、質感が素敵に見えてきます。

しかし不満を言えば、それらの作品がどこかこう、垢抜けないのですね。やはり作っている人の世代が一昔前の着物ブーム(大島やら絣やらを切り刻んで洋服などにしたものが流行ったとき)出身であるというのが一番の理由かもしれません。昨今の天然系雑誌大好きママ(20代後半から30代にかけての子持ち主婦)世代のツボにはまるようなおしゃれな(?)酒袋製品を是非とも作っていただきたいものです。フランスのアンティーク麻袋に負けない、いやそれ以上の上質な生地ですから日本にもこんなに素敵なものがあるのだということを知ってもらいたいです。



興味のある方は店頭においてございますので店主にお尋ねください。
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