「古道具のささや」
福岡市中央区平尾の古道具屋です。antiqueからvintageまで、日本の古道具、家具、時計、ガラス製品など多数品揃え。石油機器技術管理士の店主が石油ストーブの整備・修理も承ります。猫を連れてのご来店大歓迎です。
石油ストーブ修理の実例、その2。
ここ数日暖かな日がつづきましたので、石油ストーブのことなどすっかりお忘れのかたも多いかもしれませんが…ぜひ小春日和のうちにお手入れをしておきましょう。


先日、整備を承りましたアラジンストーブについて記載しておきたいと思います。実物は初めてお目にかかります、アラジンストーブのブラックです。2004年製だったのでこれでもすでに12年前の物になるんですね。このストーブは、通常のアラジンストーブ(アイボリーとグリーン)とは筒の形状が異なります。丸いマイカでなくてガラス筒になっています。360度どこからでも青い炎が見えるタイプです。

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点火すると部分的に炎がオレンジになる状態です。芯が消耗しているので新しい芯に交換が必要です。芯の交換だけならアラジンのHPにも詳しく載ってますし、通販で購入できる替え芯16LPにも交換方法の説明書が入っています。手先が器用な方ならご自分でなさっても良いと思います。ただしその際は必ず芯交換とともに芯回りのお掃除もしてくださいね。

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一見綺麗に見えるこのストーブでも中にはこんなに埃が(写真左)アラジンストーブは対流式のストーブなので空気を下から吸い込んで上に吹き出すように対流させます。その時にどうしても埃を吸い込んでしまいますので埃のお掃除は必須です。オレンジの火が出ている時点で、このように煤も出ています。(写真右)

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ここで問題になるのが、以前のアラジンストーブにはついていなかった排ガス浄化触媒。通常、天板を取ると筒の中が空洞になっているのですが、このストーブに関しては触媒部分が邪魔になり中が見えません。お掃除する場合もこれを外さねばなりません。日常のお手入れには効率的ではありませんね。

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触媒を外してやっと筒の中が見えます。底の淵に埃がたっぷり溜まっています。ガラス筒を外した状態が右側。埃と動物の毛ですね。どんなに綺麗にお掃除をしているご家庭でもワンコやニャンコがいると抜け毛が溜まりやすくなります。ペットを飼っているアラジンストーブユーザーのかたは特に定期的なお掃除を心がけるようにしてください。

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今回も全部部品を外して洗剤で綺麗に洗います。

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タンク内も綺麗な灯油で洗います。今回のストーブは綺麗に使ってありましたが、それでもタンク内にはこれだけゴミが混入しています。たったこれくらい、と思うかもしれませんが、青い炎の中にパチパチっとオレンジの火花が散るように燃えるのはこのようなゴミが原因で芯が傷みます。

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再び組み立て、新しい芯をつけて、右側が正常燃焼。


今回の整備費用は合計で11200円です。


全体的な感想として、このタイプはお掃除がしづらいです。あちこち部品を外さないと埃が取りづらいので一般家庭での日常のお手入れとしては少し難しいのではないかと思いました。手に負えなければ定期的に専門業者にお願いしたほうがいいと思います…
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