「古道具のささや」
福岡市中央区平尾の古道具屋です。antiqueからvintageまで、日本の古道具、家具、器、石油ストーブ、思いもよらぬモノ、など多数品揃え。商品の入荷案内を中心に古いものにまつわる話あれこれ綴ります…。猫を連れてのご来店大歓迎です。
DATE: 2013/08/24(土)   CATEGORY: 雑文
レコメンドレイ
『郷土玩具まつり』も『土鈴まつり』も残すところ、あと1週間となりました。大多数の人の無関心はさておき、個人的なレコメンドレイをランダムに紹介しておきます。すでに売れてしまったものも含みますのでご了承くださいませ。



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まずは地元、博多から。今は無きマツヤレディスの土鈴。初売りにでも配っていたのでしょうか。なかなかに丁寧な作りだとおもったら、やっぱり博多人形でした。

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福々しく優しい日本髪の女性はいかにも博多人形。手に持っているのは、めんたいこです。明太子のふくやの土鈴。


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宮若市にある竹原古墳土鈴。小難しい感じが高尚さを醸し出していますね。馬の壁画を模したものだと思われます。

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小倉の千仏鍾乳洞土鈴。稚拙な造形がいいですね。

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福岡県飯塚市にある神社、曩祖八幡宮(のうそはちまんぐう)の太鼓鈴。津屋崎人形です。

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直方市の多賀神社の夫婦鶺鴒(セキレイ)鈴。子宝、家内安全を祈る美しい鈴です。

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紋所鈴2ヶ。左は高知県土佐のよさこい鈴、安芸土鈴です。右は丸に三つ柏、黒田騒動で有名な栗山大膳の御紋。家紋は簡潔で完璧なデザインなのでどれも存在感がありますね。土鈴にするのに最適のモチーフだと思います。

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京都の岩船寺の授与鈴。境内にある石室不動明王から模した身代わり不動明王鈴。見るからに、ご利益。オフィスの机の上に飾っても邪魔にならない大きさで、土鈴っていいですよね。仕事に疲れたら、コロコロ振って清廉な音でリフレッシュもできます。

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宝珠を龍の足がつかんでいるところ、でしょうか。鱗がほんとに一枚ずつ立っていて、妙にリアルでこわいです。伏見人形作者で明治44年生まれの大西重太郎作と思われます。

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山口県、亀山八幡宮の大漁鈴。子供たちが網をひく様子が非常にかわいい土鈴です。

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山口県の周防大島のみかん土鈴。

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この周防大島では、八十八カ所巡りができるんですね。微妙に下手な造形が可愛らしいです。


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同じく山口県の東行庵土鈴。東行庵と騎兵隊の文字が刻んであります。下関の吉田には高杉晋作の墓があるんですね。ちなみに高杉晋作の号は「東行」(とうぎょう)。慶応元年にこの地に陣を構えた奇兵隊は、町全体を要塞化し、寺院などに分散して駐屯していたそうです。



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塞神社授与土鈴(さいじんじゃじゅよどれい)
長崎県、壱岐の塞神社は、 日本書紀にも登場する猿田彦の妻である猿女君(さるめのきみ)が奉られている由緒ある神社です。明治末期までは壱岐島に上陸した男達は、男根を女神に見せないと怪我をするといって、この塞神社で一物の御照覧を願った…そうであります。九州の観光案内用HPよかとこBYには、ご本尊の木製巨大男根と記念撮影する外国人観光客の姿も載っています。制作は津屋崎人形で現在廃絶。

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またもや男根かと思う事なかれ。真っ黒な鷽(うそ)土鈴です。福岡の太宰府天満宮の授与鈴。鷽土鈴は地場だけあって本当に種類が多いのですが、このつややかでなめらかな肌合いと、つぶらな瞳の鷽土鈴がNo,1レコメンドです。

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鷽土鈴の中でも彩色が美しいのは、清水焼。形状も洗練されているし、底面が緋色、というのがいかにも京風。


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太宰府天満宮といえば、鬼瓦土鈴。今でも参道で、これとほぼ同じ形のモナカを売ってますね。
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同じ授与鈴なのに若干顔つきが違うなと思ったら、片方は裏面に精神薄弱児作品、と書いてあります。


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博多土鈴、烏天狗。(からすてんぐ)天狗土鈴は大山天狗、那智天狗、日田天狗、豊前坊天狗、求菩提山天狗などなど数えきれないほどありますが、この烏天狗は非常に表情がいいですね。


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天狗土鈴の中で一番大きいのがこちら、霧島神宮の九面大鈴。12センチくらいあるでしょうか。霧島神宮には300年ほど前に奉納された妓楽面が9つあるんですね。一般公開はされていないようですが、写真で見る限りどれも素晴らしいものです。


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大きい方が日田天狗、小さい方が千佛洞天狗。大小で並べると、天狗も可愛らしいものです。小さい方は3センチほど。
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これは天狗ではないのでしょうか。鼻が高くないです。



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大分県、日田の笠狸土鈴。編み笠も丁寧に編んであります。


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日田カボチャの土鈴。色も形もそのままです。巧いですね。

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熊本民謡で有名なおてもやん、よかよか鈴。彦しゃんとおてもやんの両面土鈴です。


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無表情さがいいですね。観光客に媚びない土鈴。

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柔和な埴輪鈴。奈良の法隆寺の鈴だと思います。

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この埴輪は産地不明。

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素朴な質感の縄文土偶鈴。これも法隆寺の土鈴だと思います。


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出世駒土鈴。丁寧な作りが素晴らしいと思います。


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虎鈴。むっちりしたお尻は、類を見ません。

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こけしをモチーフにした土鈴は意外に少ないですね。4センチほどの小さなものです。



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白壁の音、の土鈴。倉敷の白壁と同じ土なのでしょうか?見た目によらず、ちょっと驚くような高く澄んだ音がします。音の良さはNo,1です。

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一方、白壁の蔵。そのままです。

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宮崎県高千穂の天岩戸神社の両面鈴。両面とも非常に美しい顔立ちです。

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山口県、康重窯の長州土鈴はどれも大ぶりで丁寧な作りですが、それぞれが全く異なる雰囲気を持っていて面白いと思います。


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土佐犬土鈴。若い方にも好まれそうなグッドデザインです。
  
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米俵に大福帳に打ち出の小槌。鮮やかな彩色も美しい縁起の良い土鈴です。お正月に飾るのにもいいですね。

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鰐口鈴。鰐口(わにぐち)とは仏堂の正面軒先に吊りさげてある仏具の一種です。地味ながら味わい深い土鈴です。

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鈴の土鈴。何のひねりもないようですが、真ん中の縄目のところだけ緑の釉薬がかかっていて美しい土鈴です。


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一見粗雑に見えるような狛犬鈴ですが、どの角度から見ても高潔な狛犬で美しいです。土の質感が素直に伝わってくる肌合いもたまりません。

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鹿ですね。黒光りした肌合いと土自体は目の詰まった瓦のような感じです。巧妙ではありませんが、簡潔な線で鹿の形を彫るのは大変な技巧だと感じ入ります。

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龍の絵馬鈴。昨今の干支鈴は何でも可愛らしくつくる傾向がありますね。ウサギや羊はそれでもいいですが、龍や虎などは硬派な感じの方が良いと思います。

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鐘鈴。心休まりますね。


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最後は土鈴の原点に戻って、埴鈴。鹿児島神宮の守り鈴。ちょっと他の土鈴とは趣の違う土鈴です。荒々しいほどの土の質感と鮮やかな朱色はまさに魔除け鈴。神妙に飾りたい鈴です。



いやいや、土鈴は何時間見てても飽きませんね。以上は今回の「土鈴まつり」のほんの一部です。そのほかの土鈴も店頭にてどうぞじっくりお楽しみくださいませ…
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