「古道具のささや」
福岡市中央区平尾の古道具屋です。antiqueからvintageまで、日本の古道具、家具、時計、ガラス製品など多数品揃え。石油機器技術管理士の店主が石油ストーブの整備・修理も承ります。猫を連れてのご来店大歓迎です。
漆器の選び方
先週末から開催しております第3回「漆器まつり」、例年になく寒い冬となっておりますが初日からたくさんのお客様にお越しいただきまして心より御礼申し上げます。ひきつづき16日の日曜日まで開催しておりますのでお立寄いただけましたら幸いです。


今年で3回目となりますので、お客様の側も目が肥える、といいますか、いわゆる合成漆器には見向きもせず…というかたが増えてきました。当方にとっても大変うれしいことです。

漆器というのは非常にやっかいなものでございまして、お椀ひとつとっても100円均一からデパートの数十万円まで…ピンからキリまであります。その辺はどなたでもご存知のことだと思います。ではその価格差が何に由来するのか?という理由についてはご存じないかたも多いと思います。つまりは、買い手の知識量によって品物の価値が大きくかわるということです。知らなければ損をするというのは何事にも当てはまることですが、同じ器でも好き嫌いの見た目で選べる陶磁器とは大きく異なる点です。


漆器は木に漆を塗ったもの


という認識は依然として一般的なものだと思いますが、実際に今現在最も一般的な漆器は「木粉を樹脂で固めたもの(天然木加工品)に漆を塗ったもの」です。この天然木加工品はほとんど樹脂ですから実際はプラスチックと相違ありません。現在は技術がすすんで、重さや厚み、特有の音響を木に似せることができるようになっています。つまり、触っても木と見分けがつきづらいということです。なおかつ、百貨店などで漆器をご覧いただくとわかると思いますが、本当の漆器と合成漆器の表示分別が明示されていないことは非常に大きな問題だと思います。大抵のかたは手の届く範囲内の商品をいくつか比べてみて気に入ったものを買う、という選択をすると思います。それが本当の漆器であるか否かはさほど問題にしないで選ぶかたが多いということです。

「漆器の良さ」というのは、天然木に天然の漆を塗ってはじめて生まれるものだと思っています。天然木に似たもの、漆に似たもの、では意味がないのです。これからも日本が世界に誇る産業としての漆器を途絶えさせないためにも、本物を求める消費者が必要だと思っています。そして今ならまだ古い漆器を安価に手に入れることができます。弊店の漆器まつりで、若い方が本物を知るきっかけとなれば幸甚です。


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