「古道具のささや」
福岡市中央区平尾の古道具屋です。antiqueからvintageまで、日本の古道具、家具、器、石油ストーブ、思いもよらぬモノ、など多数品揃え。商品の入荷案内を中心に古いものにまつわる話あれこれ綴ります…。猫を連れてのご来店大歓迎です。
サンエムストーブ。
ちょっと珍しい石油ストーブが入ってきましたので載せておきます。2012年の過去記事以来ですので5年ぶりですね。MMM(サンエム)ストーブです。


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サンエム興業株式会社のSC-A2チェリー型。過去記事の分はSC-A3型だったので少し構造が異なります。対流型ですが、放射式になります。背面に反射板が付いていますので、ある程度壁面に寄せても大丈夫です。反射式と対流型の良いとこ取りストーブです。


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ちなみにこのサンエムストーブの良いところは、天板がたっぷり広いこと。大鍋で煮炊きするには最適です。火力の強い対流式のアラジンなどは、本来はやかんを乗せるのさえも推奨していないし、天板が狭く鍋を乗せて煮炊きするには火力が強すぎて向きません。一方、反射式のストーブは火のあたりが柔らかく長時間かけて調理できるので、お豆さんを炊いたりするのに最適です。


ただし現在廃盤になっているだけあって、デメリット部分もあります。整備士の間では、2度と触りたくないストーブなどと酷評されるほど、芯交換が困難です。すでに廃盤なため純正芯が手に入らず汎用芯で代用しますが、専用につくられたものでないので非常に装着しづらいのです。おまけに専用の新交換手順の説明書がわかりづらい…まあ数年に一度の作業ですから、それを差し引いてもなかなか良いストーブです。全体に小ぶりで背が低く安定感がありますし、反射式よりも暖かく、「ストーブで煮炊き」を主目的にする人にはオススメのストーブです。

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DATE: 2017/01/23(月)   CATEGORY: 雑文
台湾旅日記
毎年年末年始はながーい冬休みを頂戴しておりますが、今回は台湾に滞在しておりました。台湾の古道具事情を覗いてきましたので、いくつかのお店をご紹介したいと思います。台湾旅行へ行かれるかたはどうぞご参考に…



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まずは、台中市内の『酷庫 kuku antiques』写真左が若きオーナーです。戦前(日本統治下)の台湾および日本製品のアンティークを取り扱っています。自ら買い出しされるので、商品はうぶ出しです。この時は展示会中。日本のものも含め珍しい形の電話器がいろいろありました。インスタグラムにいろいろ商品が載ってますが、うぶ出しだけあって商品に眼垢がついてないというか、掘り出し感満載です。あと、時々写ってる台湾女子がめちゃめちゃ可愛いのに興奮します。

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さらに外では蚤の市が開催されていました。店舗の方はいつも開いている訳ではないので、事前予約が必要です。


『酷庫kuku』 - 古物 藝術 空間配置
住所 台中市中區市府路101號 (P&F hotelの地下1階)
予約 / 0928900255
Line / ryanchentw
Facebook https://www.facebook.com/kukuantique/
Instagram 酷庫kuku





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そして、台中市中心部からは少し離れますが、「本日製作社」。日本の書籍や文具類を扱っています。最近は、台湾やタイの若者に日本の文具が大変な人気のようですね。インキューブでフリクションボールペンを大量に買ってる外国人観光客を見かけることも多くなりました。お土産にするんだそうです。このお店は光復新村という地域おこしのような活動をしているところにありまして、これから蚤の市などの様々なイベントを開催予定だということです。

『本日製作社』- 風格文具
住所 台中市區和平路6號
営業時間13:00~17:00
Facebook https://www.facebook.com/honichiss/
Instagram 本日製作社





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そして去年の9月にオープンした今最もホットスポットだと思う、台中國家歌劇院(台中メトロポリタンオペラハウス)の中にある「VVG Play Play」。ここの紹介記事を見てもらえばわかりますが、おしゃれです。普段ならおしゃれすぎて近づけません。書籍や日本のグッドデザインな雑貨などがあり、フロア別にレストランが入っています。この素敵なオペラハウスは台湾と繋がりの深い日本の建築家・伊東豊雄氏による設計です。

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ここの5階のVVG Beer playで世界のクラフトビールが飲めます。これは台湾のIPA。クラフトビールブームが盛り上がってるのも世界共通なんですかね?座席から眺める景色もよく気分よくビールが飲めます。

ちなみに福岡でよく行くのはソラリアプラザの地下2階のDean&Derucaのレストランフロアにあるカウンターです。常時(主に日本の)クラフトビール約20種が飲めます。今のところ個人的に一番美味しいと思っているビールは大阪の箕面ビールW-IPAです。ふくよかな香り、コク、アルコール度数9%でしっとりした酔い心地はキングオブビールだと思っています。あと地元福岡の別府で作ってるあまおうのビールもいちごの香りがふんわりと漂ってビールが苦手な人でも美味しく飲めますし、外国の方にも喜ばれます。ビールの話ばかりですみません…

『VVG play play』
住所 台中市恵来路二段101号
電話 VVG Food Play(04)2258-7682 / VVG Beer Play(04)2258-5662
年中無休ですが営業時間はフロアごとに異なるので調べてね






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そして別の場所にある同じVVG系列の「VG Thinking」素敵なレンガ造りの外観。ここは2009年オープンです。1階がカフェで2階にBook Storeと雑貨類。雑貨はアンティークから新物まで様々です。去年、弊店でお求めいただいた家具類も無事ここに収まっています。インボイス書類に苦労したのを思い出します…

『VVG Thinking』 - 好様思維
住所 台北市八徳路一段1号 華山文創園区 紅磚六合院C棟
営業時間 12:00~21:00
休業日 無休





このほかにもいろいろ行ったお店はあるのですが、満席で入れなかったお菓子とアンティークのお店とか…また次回にご期待ください。それにしても毎度旅行から帰ってきた夫が口にするのが、人のエネルギー量の違い。日本に住んでいると気づかないのですが、離れてみると、あー、やっぱり日本人て疲れてるよね…と思うようです。同世代でも台湾の人は男女ともに良く食べる!良く働く!感心します。見習わなければ…
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アラジンストーブの修理
ストーブ修理の実例、第3弾です。去年の年末に承ったアラジンストーブですが、これは手強かったです。

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タンクに灯油を入れたまま倉庫で10年放置。使ってみようかなと思って取り出したものの、レバーを回しても芯が全く動かないという状態です。古い灯油を入れたままの状態で長期間置いておくと、いわゆる芯と筒の固着が起きます。一番右の写真のように芯と金属部分がべったりとくっついたまま取れなくなってしまう現象です。


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特殊な溶剤で固まった油を溶かしてから、専用のナイフで物理的に剥がしていきます。ここでかなりの時間を要します。力任せに剥がすと筒が歪みますので慎重に…

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左が新品の芯、右が固着していた芯。真っ黒です。


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芯の繊維がこびりついているので、ヤスリをかけます。

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左の写真の茶色い液体はタンク内の古い灯油です。新しい灯油を入れて何度も洗浄します。右側の写真、下から1回目、2回目、3回目、4回目でやっと無色透明の灯油になります。



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ブラシでタンク内を丁寧に洗います。ちなみに今回はタンク内から写真上のような物体が出てきました。給油ポンプの先っちょです。タンク内への異物混入は案外多いです。皆さんも気をつけましょう。


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そのほかのパーツも全部バラして洗剤で丁寧に洗い、丁寧に乾かします。


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白っぽくなったマイカも新品に交換。


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芯も新品に交換。


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こんなに綺麗になります。


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全部組み立てて終了。完全燃焼です。



芯が上がらすにっちもさっちもいかない、という場合でも諦めずご相談ください。アラジンストーブはいままで長く使われてきただけあって非常に合理的に作られています。きちんとメンテナンスすれば末長くお使いいただけます。

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石油ストーブの修理・整備について
去年から石油ストーブの修理に関するお問い合わせが急増しておりますので、石油ストーブの修理と整備について再掲載しておきます。


昨今ではいわゆる町の電気屋さんがなくなってしまい、ずっと以前に買った石油ストーブを使おうと思って出してみたけどこのまま使えるのかどうかわからない、という状態の時に相談できるところがなくなってきています。大手家電量販店では自分の店で売ったもの以外は面倒を見てくれないことも多く、ネット検索で弊店のブログにたどり着く方が多いようです。

弊店では石油機器技術管理士の資格を取得している店主がストーブの修理、整備を承っております。
DSCN3124 (1)(個人情報保護のため生年月日は一部消去しています)


冬の初めが一番お問い合わせが多くなりますが、通年で修理および整備は承っております。初めての方はまず、お電話にてお手持ちの石油ストーブの状態をおしらせくださいませ。燃焼状態に不具合がある場合や、明らかにお手入れを怠っていて手に負えない状態の場合などその旨お伝えください。ある程度お電話にて状況の把握ができますから、おおよその修理代金はお伝えできます。その後、修理および整備をご依頼いただく場合は詳細に御見積いたしますので、ストーブ本体を店頭までお持ちください。なお弊店に於けるアラジンストーブの整備料金は以下の通りです。

     石油ストーブ整備工賃(2017年1月現在)

    分解清掃            ¥5000
    芯交換工賃(芯代金別途)      ¥1000
    アラジンマイカ交換(マイカ込 )   ¥1000
    アラジンタンク清掃        ¥3500




具体例として、アラジンストーブの分解整備をして芯を新しいものに交換した場合、総額で8625円となります。替芯や天板など部品交換が必要な場合はそれぞれ別途で部品代金、工賃がかかります。アラジンストーブ以外の石油ストーブ(バーラー、パーフェクション、コロナ、ニッセンなど)は料金が異なりますのでお問い合わせください。


一般的なアラジンストーブの整備例は→その1 その2 その3


また、九州県外からお問い合わせいただくことがありますが、まずはお近くで石油ストーブの修理が出来るお店がないか調べてください。または最寄りの家電量販店に尋ねてみてください。アラジンや国産メーカーの場合はメーカー修理で受けてくれるところもあります。また往復の送料をお客様がご負担していただければ、郵送でのお見積もり、修理および整備も承っております。お電話にてご相談くださいませ。
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アメリカ製SINGERミシンほか入荷。
年末年始は随分と暖かい日がつづきましたが、今週末は寒いみたいですね…以下、本日までの入荷分です。




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防衛食容器。戦時中に「乾パンや粉末味噌などの非常食を入れ、空襲に備えて防空壕の中に蓄えておいた容器」です。パッキンを挟んで加熱、冷却することで中を真空にして保存性を高めたようです。ただこれに保存しておくだけの食料があればの話ですね…







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引き出しが貫通するため、前後どちらからでも引き出せるナラ材の小引き出し。昭和30年代のものです。横幅26センチ高さ32センチ奥行き32センチ。







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マスター万年筆。箱サイドには東京って書いてあるのに、本社は奈良県ですね。ペン先は北海道産のイリドスミン(白金族元素の合金鉱物)を使用。インクの吸入はスポイトをチュポチュポします。






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木製の雲形定規。






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白磁の猪口。





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三菱銀行のミニーちゃん貯金箱。





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柳ケ浦から門司港の行先標。琺瑯びきの鉄板です。






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1910年頃のアメリカ製シンガーミシンです。金彩の絵画的美しさと精緻な彫金でまるで工芸品のような足踏みミシンです。当時のアメリカの国力を思い知らされます。

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ミシンベルトは新品に交換してます。土台は再塗装済み。




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DATE: 2017/01/10(火)   CATEGORY: お知らせ
新年のご挨拶
今年は暖かく穏やかなお正月でした。みなさま、あけましておめでとうございます。このお休みの間再び台湾に出張していた店主も、いろいろなお店を見て回ったり、あちらの蚤の市を見学したりといろいろな収穫があったようです。今年も、できることからコツコツとひとつづつ、人とモノの出会いを積み重ねて行けたらいいなと抱負を抱いております。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

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台湾でも猫を捕獲する店主↑
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