「古道具のささや」
福岡市中央区平尾の古道具屋です。antiqueからvintageまで、日本の古道具、家具、時計、ガラス製品など多数品揃え。石油機器技術管理士の店主が石油ストーブの整備・修理も承ります。猫を連れてのご来店大歓迎です。
DATE: 2010/08/30(月)   CATEGORY: 雑文
「美しい暮しの手帖」
今日は新刊本のご紹介をさせていただきたいと思います。



「暮しの手帖」とわたし「暮しの手帖」とわたし
(2010/05/15)
大橋 鎭子

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当店の商品としても定番の「暮しの手帖」でありますが、有名な編集長である花森安治氏とともにこの雑誌を創刊し社長として現在も活躍中の大橋鎭子(おおはし しずこ)さん、御年90歳!の自伝的御本です。

巻頭には石井良子さんの寄せられた文章があります。石井良子さんといえば、ベストセラーの「巴里の空の下オムレツのにおいは流れる」で有名ですが、大橋鎭子さんとの接点がつづられています。この本が出版されてすぐのちの先月の17日の訃報には驚きました。わたしの手元にあるこの本の第3刷の発行年月日と同日なのを見て、やはり浅からぬ因縁があるのかしらとも思いました。

現在の「暮しの手帖」も素晴らしい雑誌でありますが、この素晴らしさを作っている理由がこの本を読むとはっきりとわかります。

かつて日本中の誰も彼もがなだれをうって戦争につっこんでいった事実を省みて、二度とこのような戦争をしないような世の中にしていくためのものをつくる、というゆるぎない思いのもとに作られた雑誌です。いまだこの雑誌を手に取ってみたことのない方の中には 所詮、料理や掃除など家庭の雑事を扱う婦人向け雑誌でしょ?、と思っている人もいるかもしれませんが、大間違いです。人間に必要なものは「衣食住」とよく言われますが、戦後の日本にはどれもが欠けていました。人間らしいと言える水準でみなが食べ、着て、住むには程遠い現実があったのです。いかにしてその溝を埋めていくのかという指針を打ち出した本だといえます。創刊号で花森安治氏が寄せた思いを引用します。




美しいものは、いつの世でも
お金やヒマとは関係がない
みがかれた感覚と、まいにちの
暮しへの、しっかりした眼と
そして絶えず努力する手だけが
一番うつくしいものを
いつも作り上げる



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暮しの手帖は、隔月刊行され、100号単位で1世紀、2世紀、と区切りがあり、現在は第4世紀の47号が発売されています。そして創刊から第22号までは「暮しの手帖」でなく「美しい暮しの手帖」でありました。本の中でこの「美しい」が添えられた理由が述べてありますが、たしかに創刊号には小ぶりな文字で「美しい」がそえてあります。第一号は写真が入っているのは感等のページのみであとは読み物なのですが、なんせ発行年は1948年(昭和23年)で紙質もたよりなく古本などの市場に出回っている物でも状態がよいものにはほとんどお目にかかれません。内容はというと、「直線裁ちのデザイン」「ブラジアパッドの作り方」など…実用的な内容です。ブラジャーを自分で作るなんて新鮮な驚きですけれども、どうも80年代のマドンナのとんがったブラジャーを思い出してしまう前衛的なデザインです。




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ちなみに昭和27年、16号の「浴衣のように着る服」がとても素敵だったので、真似して作ってみたところ、上々の出来で3枚作って今年の夏はこればかり着ています。

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モデルは若かりし頃の大橋鎭子さんです。これももちろん「直線断ち」で、浴衣と同じ構造です。浴衣が縫える人ならだれでも縫える!という触れ込みですが、浴衣が縫える人自体が珍しい昨今では逆の発想で、既成の浴衣や、古着の浴衣からワンピースへ作り変えると簡単です。

浴衣から作るには、袖と衿を外して、外した襟を半巾に切ります。それぞれを小さな衿とウエストベルトにします。あとは好きな丈に合わせて裾を切り、脇をつめるだけです。ちょっと派手になった浴衣やおばあちゃんの身丈の足りない浴衣などでどんどん作れます。脱ぎ着も洗濯も楽なので真夏の家の中で着るのに最適です。






そして暮しの手帖といえば、「商品テスト」。時に企業を名指しで辛辣に批判することもあるコーナーですが、昭和37年、67号のあとがきで、「石油ストーブのテストについて」という文章があります。この記事は当時のストーブを扱う当店でも非常に参考にさせていただいているのですが、57号の記事で当時の日本製ストーブの性能の悪さを露呈したのちの、メーカー側が取った態度がいかようなものであったか。そして2年後の石油ストーブのテストにおいての結果がはるかに改善されていたことの喜び、がつづってあります。「商品テストを 商品 にするような雑誌にしてはいけない」という思いのもとに、広告を入れずに紙面を作る事はほかの雑誌で類を見ないことからしても、容易なことではないでしょう。

2007年(平成19年)第4世紀26号からは文筆家、書籍商として知られる松浦弥太郎氏を編集長に迎え、紙面を一新していますが、おしゃれな天然系雑誌にも似た内容の中にも日本人の「暮し」を見つめる芯の通ったまなざしは脈々と受け継がれていると感じます。





雑誌の宿命として、家庭で保管する場合の場所に困り、長年の購読者は古いものは手放してしまったという方が多いのではないかと思います。古本屋、古道具屋などでむかしの「暮しの手帖」を見つけたときは是非手に取ってほしいと思います。数十年前のものでもパラパラとめくれば、きっと何かしらあなたの暮しの役に立つ事柄があると思います。
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マルニの椅子と本箱、入荷
マルニ木工の椅子、2脚入荷してます。

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無駄にかさばらないひじ掛けなしのすっきりした形です。

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座面は緑色のモケットに張り替え済みです。


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背もたれも、人に媚びてないというか無理に体に合わせて湾曲させない緩やかなカーブ。

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座面は堅めで日本人好み。

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日本人が日本人のために作った椅子、マルニ木工!だったのに…

現在のマルニは前衛的な家具や洋風の高級家具に重点を置いているようで、カタログなんかをみるといったいどんなお屋敷に置くのか?と思うような立派な家具ばかり。ごく一般的なマンション、アパートで使えるような身の丈に合った価格帯でなおかつ品質がよく見栄えもよいものを提供してほしいなぁと思います。






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スリムな観音開きの本箱。

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棚板3枚の4段。一般的な本箱よりも横幅がせまいのですが、余計な仕切りなどが無いので容量たっぷり、実用的な本箱です。

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引き出し2つ付。立てて収納できない薄い冊子、紙ものなどを。

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引き手。

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素材はベニヤを多用しているので上質な家具…とはいえませんが、何よりの利点は軽いこと。空であれば女性一人でも動かすことができます。上質な家具=無垢材=重い。引っ越しや模様替えを頻繁に行う日本の住宅事情では、人間ひとりで動かすことができるか否かは非常に重要な点です。

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「科学画報」入荷
婦人画報ではありませんのよ、昭和32年から33年にかけての「科学画報」です。創刊は1923年(大正12年)で現在は休刊ですが、戦後もつづいた雑誌です。内容はといえば、当然科学にまつわる話ですが、現在でしたらそんなアホな!的つっこみどころ満載のキ印雑誌で相当に楽しめます。

以下、一部記事抜粋でご紹介。


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空のスクーター。「そのうち軍用だけでなく通常のスクーター代わりに使われるであろうと期待が寄せられている」

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平成生まれにはあって当たり前な人工衛星も、初めて打ち上げに成功したのはちょうど雑誌の発刊の年、昭和32年(1957年)の当時ソビエト連邦のスプートニク1号です。

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「日本の原子力の進むべき道」、「キレイな水爆」、「死の灰の横綱」など…原子力関連の記事も目立ちます。

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核爆発をダム建設に役立てようという無茶な内容の記事。

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「兵器以外には使い道のない原水爆のような超強力爆弾も、超小型の破壊力の弱いものにすることができるとすれば、土木工事などの爆破様に利用できる理屈である」…挿絵からしてとんでもないが内容もブッ飛んだものである。

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「スタイルブック」で一躍有名になったのは暮しの手帖ですが…「原子力時代のお買い物には、それにふさわしいファッションで、と…最近ハンブルクのドイツ防空民間学校から提案された原子力時代のお買い物ファッション。原水爆の閃光と高熱から頭部を守る頭巾と眼鏡。死の灰を防ぐマントとガスマスクといった物々しいいでたち」







そのほか身近な暮しの研究も。

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日本のお家芸の研究。

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上野動物園の動物が逃げ出したら恐ろしいよ!という話。

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↑この注釈はちょっと違うと思う。

上野動物園では、戦前から虎が逃げたり、チンパンジーが逃げて見物客に交じってサルの檻を眺めていた、とか、たまたまそのチンパンジーの飼育員が仲良しだったので手を引いて檻まで連れ帰った、などと嘘とも本当ともつかぬような話題である。とくに上記のクロヒョウ捕物劇では、捕獲にあたった技師の格闘の顛末が綴ってあり、マンホールのふたを盾に下水管へ潜んでいるクロヒョウを追い詰める技師は前職がたまたま相撲レスラーだったので(彼は一升酒を飲んでもびくともしない強者)何とかしとめたが、常人には無理であっただろう…といった面白おかしい話。

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ビタミンを取ろう!の話。「ビタミンDが足りないと、セムシや福助頭や骨曲がりのクル病ができます。」と書いてある。

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心臓の弱い人、ごめんなさい。医療分野でも目覚ましい科学の発展技術!1951年にソ連の外科医が(まだ実験段階であった!)血管縫合器を使って切断された腕を元通りに縫合!の話。

この女工さんは工場での事故で、右手首を切断。かろうじて皮一枚でつながっているような状態であったのが、この手術で元通りに手を動かせるようになった、らしいです。本当?しかし、縫合直後?のようなこの手の写真はなんとなく、ただ乗せただけ。のようにも見えるし、こんなに大怪我なのに女工さんは平気な顔なのが不思議。


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「勇敢になる薬」の話。いわゆるポン中問題。戦争中に兵士の戦意高揚を目的に使われたが、その作用は予想以上であまりに兵士が勇敢になったため、飛行機の扱いも荒くなり人身事故や機体の損傷が増えた、などといったことが書かれています。






そして毎号に家庭の工作。

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ズラリと並んだこけしとこけし棚。思い出いっぱいのこけしを飾りましょう。

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詳細な作り方付。

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役に立つ、インディアンキャンプの作り方。

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鉢巻きがイナセな、ウォータースキーの作り方。

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すごく難しそうな、掘りごたつの作り方。

全部詳細な寸法や材料費なども記載。






会社訪問的な内容の記事。

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トランジスタ製造の様子。そのほか、精密機械製造の現場では三角巾をかぶった女工さんがもれなく頑張っている様子が写っています。日本の工業はこうした女性によって支えられていたんですね。





とても役に立つ、「救急教室」

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毎回の質問がかなり精鋭。

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↑緊急に回答を要する質問。

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「海水浴で誤って腕時計をしたまま海に入ってしまったけれどどうしたらよいか?」という質問。「一般的に水に時計を漬けてしまった時は、油に漬けなさいといいますが(←これも初耳)なによりも信用のおける時計店に修理に出してください。」ちなみに、「信用ある時計店とは技術の優れた人が修理してくれる店のことをいい、若い店員がたくさんいる店、を指すのではありません。」





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そのほかにも巻末の連載小説「地球爆発」などなど…気狂い、ノイローゼ発言満載で…幅広い話題を扱った科学雑誌ですがみなさまの興味のある記事がございましたでしょうか?表紙もポップでおしゃれなデザインで内容も大充実の「科学画報」。この機会に是非店頭でお手にとってご覧くださいませ。
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2段積みの水屋、ほか入荷
残暑が厳しいですが、もろもろ入荷。午前中でも30度を超すほどですから、作業も朝5時半から。夫は血圧を急上昇させながら頑張っています。




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脚付グラスいろいろ。

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パフェ類に最適の形。

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容量の大きなほうはフロート類に。

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大きなゴブレットは、最近めっきりおいしくなった甘口の国産ワインにもおすすめです。

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最近は女性の好きな甘いリキュール類も様々でハーブのお酒や紅茶梅酒など美容によいなどといったものもあり、お風呂上がりなどくつろぐときに一杯だけ、というお酒の楽しみ方もありますね。

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脚付グラスの良いところは、普通のタンブラーと違い、飲み物を注いだ部分を手で持たなくて済むので冷たいものを冷たいまま見目美しく飲めるところです。毎日ビールで晩酌派のひとは意外と毎日同じグラスを使ってしまいがちですが、好きなグラスを数種用意しておいて日替わりで使い分けるとより新鮮な気分で楽しめます。







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片袖の書斎机。

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片袖タイプですが、引き出しはたっぷり7つ。

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中も美品です。

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角も大きく丸く、体に優しい机です。本格的な自分の机、というのを持つと趣味のことや勉強など没頭できます。「忙しい」を免罪符にして後回しにしている、「自分の時間」を持つ決心をくれます。






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古風な木製針箱。

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小さな引き出しがたくさんあるんですが、これと同じ大きさのただの箱よりも収納力がある不思議。キラリと光る螺鈿細工入り。











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小ぶりな2段積みの水屋箪笥。

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上段は均等に棚板2枚の3段。ガラスは上下段とも中身が程よく見えるモールガラス。

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下段は棚板1枚の2段。たっぷり高さがあるので洋食器の平皿などはかなり重ねて収納できます。最下段はかなり重くなっても大丈夫ですし、重さがあることで全体の安定感も増します。上段と下段がセパレート式なので、中身を全部出せば女性一人でも動かすことができます。

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ご存じない方もいらっしゃるかもしれませんが、この真中の棒状のものは差し込み式の簡易カギです。スッと差し込んでおくとネコが勝手に開けようとしても大丈夫…。

この水屋は高さが絶妙で、全体に小ぶりな印象です。お料理好き器好きな女性の一人暮らしには十分な収納力がありますし、2人暮らしだけれど食器はなるだけ増やさないように厳選したものだけを収納したい。といった方にもおすすめです。
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フロアスタンドほか入荷
以下、本日入荷分です。




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一風変わった、フロアスタンド。

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ねじねじのバーはとても掴みやすいのです。傘横はちょっと上着を掛けたり、帽子を掛けたりできます。

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なぜか3本足。ちょっと洋服ブラシを置いておくのにもちょうどよいスペース付。






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なすの置物。木製。






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小机。

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小さく軽く美しい。便利机です。






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女性でも持てる、小ぶりなトランク。

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皮と帆布のコンビ素材です。






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深い青の切り子深鉢。






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スリムな花台。

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隙間にスポッと入ります。







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異国風の壺。





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ロシア兵隊こけし。





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同じ赤モケット張りの、ピアノライト。






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マルティグラスの真っ赤な平鉢。果物のレイシとか白いものを盛ると映えますね。






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こんなに残暑が厳しいのに…電気ストーブ。

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横長タイプで場所をとりません。ベビーピンクのNEC製。






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拍子抜けするほど軽いアルマイトヤカン。持ち手が斜めにずれているのがグッドデザインです。








そのほか、マルニの椅子や本棚など修繕が出来上がり次第入荷予定です。
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DATE: 2010/08/17(火)   CATEGORY: 雑文
本日より営業です
やっとお盆も終わり、ほっと一息です。みなさま良いお盆休みになりましたでしょうか?

わたくしどもお盆の間は、喪服で東奔西走、過労で夫婦ともども人中(鼻と口の間、ね)に吹き出物ができたりと踏んだり蹴ったりですが。本日より当店は通常営業でございます。

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お盆のあいだのおいなりさん。ツチノコと見まごうばかりの豊満なおなか。
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DATE: 2010/08/13(金)   CATEGORY: お知らせ
お盆休みのお知らせ
「土鈴まつり」もおかげさまで好評のうちに幕を閉じることができました。土鈴のドの字もご存じないお客様にも楽しかった、と言ってもらうことができまして古道具屋冥利に尽きる思いでございます。期間中足を運んでくださいましたみなさまに心より御礼申し上げます。

さて、本日より下記日程で4日間お盆休みを頂戴します。みなさまもどうぞ良いお盆休みをお過ごしくださいませ。

8月13(金)、14(土)、15(日)、16(月)
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ネコ栓抜き、ほか入荷
好評開催中の「土鈴まつり」もいよいよ本日まで。土鈴未体験の方、ご来店お待ちしております。






以下、昨日までの入荷分です。

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仏製DURALEX(デュラレックス)のロングタンブラー。

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ハーフサイズのグラス。

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カップ&ソーサー。

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目に清々しい緑色です。すべてデッドストック。温・冷ともに使えますので一年中活躍します。装飾もないのでデザートの器としても使いやすいです。個人的には、ミントたっぷり砂糖たっぷりでミントジュレップ!





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透明のカップ&ソーサー。PILEX製。





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蓋付の水差し。お茶はもちろん、手作りのサングリアにもおすすめです。





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冷酒用のガラス猪口。

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このイボイボが水滴みたいで涼しげ、と捉えるか…気持ち悪いと捉えるか、意見の分かれる酒器です。






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明らかにアルカロイド系キノコだと思われる、おみやげこけし。キノコの傘がゆらゆらするようにできてます。






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ネコ栓抜き。

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細部まで抜かりなく、ネコ。





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くだらなく可愛い人形たち。





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背もたれつき木製椅子。

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全体に大ぶり。座面も広い。大きな人でも安心して座れます。






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キュートなポーズ人形。ポーズ人形を見ると必ず、同じポーズをとりたくなるひと!遠慮なくどうぞ。






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フラワープリントの平皿。岩城ガラス製のPYREX(パイレックス)、デッドストックです。

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縁が少し立ち上がっているので、冷製パスタにも使い良いです。






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オレンジ色のラスター彩の仕切り皿。

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裏面の模様が美しいです。個人的にはショートブレッドの表面に文様をつけるときに使いたい。






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ニワトリ形のガラス蓋付容器。

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もしプレゼントでこれを貰ったとしたら、相当インパクトがあるなぁと思います。

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妙にリアル。
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DATE: 2010/08/10(火)   CATEGORY: 雑文
毎日! 毎日!
毎日、毎日、暑い日が続きますが、8月12日(木)まで「土鈴まつり」好評開催中でございます。

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過日、8月6日の毎日新聞の朝刊にも掲載していただきました。
祖母が生きていたら喜んだだろうなぁと思いながら、仏壇に飾っています。
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DATE: 2010/08/08(日)   CATEGORY: 雑文
土鈴Tシャツ
特に理由はなくユニクロのHPを見ていたら、UTのコーナーに「日本のおもちゃ」シリーズがありまして、これが何と!日本の郷土玩具のバイブルともいえる「うなゐの友」!この本は、ユニクロの説明によりますと…



人形玩具を画題とした彩色木版摺画集『うなゐの友』(芸艸堂発行)。明治から大正にかけ、清水晴風・西澤笛畝ら画家自らが集めた日本全国各地の人形・玩具や文献資料などを元に写し描いた日本で最初の正統的かつ本格的画集です。『うなゐの友』などの人形玩具画集の中からセレクトした作品をデザインしています。


この本のタイトルである「うなゐ」というのは髫髪(うないがみ)でありまして、むかしの子どもの髪型のことです。この髪形をした子供を髫髪子(うないこ)といいますが、先に話題になりました大江健三郎さんの著書「水死」の登場人物の名前、ウナイコとしてご存じの方も多いかと思います。

そしてこの「うなゐの友」は明治24年の第一巻から大正13年の第十巻までの全十冊の和本で、全国に埋もれていた玩具を集め描いたものですが、どれも絵として素晴らしいものです。全8デザインのTシャツがありますが、その中に土鈴のTシャツを発見。

カーキ色の地にプリントされているのは岐阜県は美江寺の福鈴、宝珠鈴と木魚鈴ではありませんか。当店の土鈴まつりのラインナップには残念ながら入っていませんが、大正15年(1926年)に出た玩具番付にのっている土鈴、わずか8種のうちのひとつです。土鈴は郷土玩具全体の中で見るとそれほど高くはないなかで、よくぞこの土鈴をTシャツにしたとユニクロには感謝状を贈りたいくらいです。鳩笛もカワイイし迷っちゃうわー。興味のある方はどうぞご覧くださいませ、ね。




http://store.uniqlo.com/jp/store/feature/ut/japanesetoys/
土鈴Tシャツは上段の右から2番目です
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小引出し、ほか入荷
今日、8月7日は暦の上で立秋です。毎日続く暑さには関係ないだろ、と思う方も多いかもしれませんが、夜は涼しげな虫の声が聞こえますし、ふと目をやれば萩の木には真っ白い花が咲き始めています。よくよく耳を澄まし心を配ってみれば、確実に秋は近付いてきていますね。





以下、昨日までの直近入荷分です。

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涼しげなガラス小鉢。

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いわゆるそうめん鉢、の大と小のセットの小さいほうです。昨今の若い方はお素麺をあまり召し上がらない様子。もっとガツンとくる濃い味の麺類がお好みのようです。まあ、それは良いとして、ガラスの小鉢はいくつあっても困りません。ちょっとしたおつまみ類を盛るのにちょうどよいです。

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冷や奴、枝豆、酢の物…など。

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カットの形の違いで色々あります。お好みで。






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卓上調味料入れ。一般家庭でも、塩や胡椒は好みで使えるようにお気に入りの容器に入れておくと非常に便利です。

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わかりやすい文字入り。

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フンドーキンではなく、フンドーダイ。いまや両社ともに会社名はカタカナ表記のためになんだかよくわからない感じになってますが、フンドーはともに分銅、キンは創業者の小手川金次郎の金、ダイは同じく創業者の大久保彦四郎の大、から取っているようです。フンドーキンは大分県、フンドーダイは熊本県でともに九州ブランド。創業もキンが文久元年(1861年)、ダイが明治2年(1869年)と古く、ともに150年近くの歴史ある醤油の会社です。みなさんのお好みはどちらでしょうか?





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大きな白い琺瑯ポット。状態があまり良くないのでおつとめ品。





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薄緑色の蓋付ガラス瓶。

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蓋はアルマイトです。同じサイズで3つ揃いなのでディスプレー用にもおすすめです。





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美人でモダーンな壺こけし。





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奥行きの長い小引き出し。

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3段で何ら特徴のない簡素なつくり。






そして「土鈴まつり」、好評開催中でございます。しかし当店には多種多様な古道具がありますが、お客様というのはご自分の好きなもの以外には全く興味がないのでございます。当たり前といえば当たり前な話ですが、ドアを開けてそのまま吸い込まれるように土鈴のショーケースの前に座り込む方から、土鈴には一瞥もくれずあたかも存在しないかのごとく素通りする方まで。見ているほうもオモシロイのであります。


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「歌舞伎土鈴」、追加で入荷。

手前が「暫(しばらく)」で奥が「奴(やっこ)」。いかにも博多人形な博多土鈴ですが、東京の歌舞伎座のお土産売り場にも売ってあったように思います。


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レコメンドレイ

昨日から「土鈴まつり」好評開催中でございます。

さて、これまで前夜祭にて産地のわかる土鈴、作者のわかる土鈴をご紹介してまいりましたが、そのような土鈴はごく一部なんですね。そのほかの有象無象の土鈴たちの中から、わたくしこけしのおすすめ土鈴をご紹介したいと思います。店頭にて売り切れの際はご容赦を。





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「ひょっこりひょうたん島土鈴」。

英彦山土鈴の作者の方が、パーマンやドラえもんの土鈴などキャラクターものを作っておられましたが、こうしたキャラクターものの土鈴は消費者に媚びた堕落した土鈴だ!と否定的な意見も多いです。しかし、この「ドン・ガバチョ鈴」と「トラヒゲ鈴」は作が良い。純粋にカワイイ!欲しい!という欲求をかきたてる土鈴です。




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先のブログで岐阜県代表として載せようと思っていた「松茸おかめ土鈴」。

写真がどこに行ったかわからなくなっていたので、夫に頼んで店頭で写真をとってきてもらいました。して、夫「写真撮って来たよ。おかめシイタケの。」って…おかめちゃんの本当に幸せそうな顔が愛嬌満点です。






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みかんか…りんごか…被りものの女の子の土鈴。子供らしい福々しさと、前髪までちゃんと付いている作りの良さが際立って、レコメンド。





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鹿児島みやげでしょうな、「西郷どん土鈴」。実はあんまりレコメンドじゃない。





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古風な色合いの赤に白い鼠が映えるとても美しい土鈴です。

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裏面には大きく「雪舟」とありますので、あの有名な「涙で描いたネズミ」の伝説に因んだものかもしれません。ネズミは干支にありますのでネズミの土鈴も数多くありますが、西洋ではペストを媒介するなど悪魔的イメージであるのに対し、日本では大黒様のお使いになったりと神聖視する部分もあり、このように愛らしく玩具化したものは特に日本人好みであります。







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「おさるの土鈴」いろいろ。

土鈴といえば、干支土鈴を思い浮かべる人が一番多いかもしれません。干支人形でなくとも申(さる)の土鈴は豊富です。なぜならばわが国では古来よりサルと信仰とに深い関係があるからです。近江の国の日枝神社の神様のお使いはサルですし、ニニギノミコト降臨の際に道案内をした猿田彦もサルを人格化したものではないかという説もあるようです。またサルを疱瘡(ほうそう)除けのお守りにする地域もあれば、奈良では門口にくくり猿をぶら下げる地域がありますし、ここ福岡でも土でできた猿面を玄関に飾る家がたくさんありますね。とにかく日本人とサルとは切っても切れない縁のようです。

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大分県別府の高崎山は「ガラガラ猿」。高崎山自然動物公園には約1200頭のニホンザルがおります。あっちもこっちも見渡す限りサル!サル!サル!です。こけしも子供のころ母に連れられて行ったことがありますが、「絶対にサルの目を見たらダメ!」と言われたのが恐ろしく、しかもそう注意した母のほうがサルに睨まれて包囲されるという憂き目にあいました。

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こういう人、いますね。

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おでこのしわが憎たらしいと思うのは私だけでしょうか?太宰府天満宮の土鈴です。

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桃を抱くサル。作が良いです。

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大分の日田土鈴、「角猿」。

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個人的に好きな土鈴です。素焼きのサルで、名古屋は西尾の「八ッ面きらら鈴」のサル鈴2種。松田実さん作と思われます。何しろつぶらなおめめがキュートです。

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頬のこけたサル土鈴。

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これがいわゆる「くくり猿」です。通常は布に綿を入れて作りますね。お守りにしたり、念願成就を祈ったりするものです。







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馬の土鈴、いろいろ。

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馬子唄の土鈴。馬子唄は民謡のひとつで、馬を引く馬子(まご)、馬方(うまかた)が馬を引くときに歌う唄です。

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大ぶりな馬の土鈴。底が丸いにもかかわらず安定がよく、上品で良い作です。音も素晴らしい。






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虎の土鈴、いろいろ。

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かなりのビッグサイズ。のびやかな絵付けが異彩を放ちます。

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表情豊か。神奈川県は浦賀の「虎踊り土鈴」。

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大分の日田土鈴、「虎鈴」。マヌケな感じが愛らしいです。

郷土玩具に「首振り虎」という張り子の人形がありますが、左手前の首振り虎は土鈴で、京都の嵐山虚空蔵法輪寺の「虎像」にちなんだもののようです。






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犬の土鈴。

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見るからに心根のやさしそうな表情と手作りの質感が素晴らしい。

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コリー犬?のような洋風の細面の土鈴。化粧まわしのような絵柄が書いてあるようなので土佐の闘犬かと思いつつも、闘犬は普通もっと横っぴろいどっしりした犬だし…よくわからない土鈴です。型ではなく手びねりの成形で趣があります。通好み。

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左の一風変わった犬は狛犬(こまいぬ)です。一般的にイメージする狛犬とは全く違うまるでモダンアートな狛犬です。

福岡県筑後市の菅原道真を祭神とする「水田天満宮」に慶長15年4月25日銘(1610年)で、 肥前国住長安 境内末社の玉垂命神社の守護狛犬として一対鎮座している狛犬です。最近では同じく境内末社の恋木神社(こいのきじんじゃ)が縁結びの神社として有名ですが、その歴史は古く嘉禄2年(1226年)創建といわれる太宰府に次ぐ九州第二の天満宮です。

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おまけ。鈴にブチの犬がしがみついている大変可愛らしい構図の干支鈴です。残念ながら犬の顔半分が欠損。太宰府天満宮の鈴ですが、惜しい。






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さかな系土鈴、いろいろ。

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あたまぽっこりは、「こぶ鯛土鈴」。↑の狛犬の水田天満宮授与。

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博多土鈴の「鯛鈴」。おでこにあたる部分に鈴口がある珍しい形です。

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ダブルタコ。小さいほうのタコは2列目右端の2匹とセットで大分は別府土鈴の「魚鈴」。金属製の鈴のように高く澄んだ美しい音色が秀逸!強力にレコメンド。大きなほうのタコは産地不明。タコは「多幸」の文字を当てて縁起物とすることもあります。

集合写真の上段真中の黒っぽい魚の土鈴は、長崎の崇福寺(そうふくじ)の「カイパン土鈴」。水着じゃないです。「開梆(かいぱん)」というお寺の日常の行事や儀式の刻限を報じる魚のかたちの法器で、京都の萬福寺のものが有名ですが、長崎の崇福寺にもあります。また開梆は今日の木魚の原型となっているそうです。






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タヌキの土鈴、3種。

それぞれ個性的な狸です。真中のタヌキはカラス峠と書いてありますが、飯塚から田川に向かう峠のことですかね?







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天狗鈴、いろいろ。怖い!という意見が多数ですが、縁起鈴です。

仏教でいう天龍八部衆の一天、迦楼羅(カルラ)がボルネオの天狗猿と混同されて、人の姿をし、顔が赤く、鼻が長く、翼があって飛行自在、羽団扇をもち、神通力のある魔人を天狗と想像するようになったと言われています。密教では梵天が衆生を救うために化身したといわれているために、天狗が衆生済度(仏・菩薩が衆生を迷いの句会から救済して彼岸に渡すこと)の守り神のように思われ、天狗土鈴が縁起鈴として信仰されています。

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いかにも、天狗。

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魔除けです。

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一番鼻が高い、しかも若干そり返っている勢いの良さ。霧島神宮の九面太鼓の時の猿田彦がつける天狗面に似ています。

集合写真左側の黄緑の天狗たちは鳥取の大山天狗と和歌山の那智天狗。ほぼ同じです。






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福神鈴。見るからに縁起のいい、恵比寿や大黒なども数多く土鈴になっています。

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一番手前は、若松恵比寿。

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恵比寿、大黒の両神の御利益を授かろうと、その両面を備えた鈴もあります。欲張りすぎて逆に罰があたりそうです。

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これは観音様。京都清水焼の「観音土鈴」。大山保秀さん作ですが、廃絶土鈴です。

作者の他界や廃業、そのほか後継者不足など様々な理由で現在では作られていない土鈴は「廃絶(はいぜつ)土鈴」と呼ばれています。戦前のものですと、廃絶して居るものが大半です。今回の土鈴まつりにおいても現在でも同じ形のものが手に入る土鈴というのはごく一部となっております。






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土鈴の真打ともいえる、鬼の土鈴いろいろ。

鬼はむかしから怖い存在です。天上のの邪神で、姿が見えないので「隠(おに)」と呼ばれていましたが、陰陽道の影響で大きな角、鋭い牙、剥きだした目、怪力。しかも無慈悲で残忍、人を食べたりする。里人たちにとってはまさに恐怖の的となりました。しかし、そういう恐ろしい存在も逆手にとって、魔を追い払うのに利用するのが「鬼鈴」です。鬼瓦も同じ意味ですが、家にも鬼がいるのを示すことで、天上の鬼が家の中に入るのを防ぐのです。これを鳴らせば悪霊退散、邪気追放!

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今回の370点あまりの土鈴のうちで最も大きく、最も重い土鈴です。

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しかも鬼とお多福の両面。両面の土鈴は阿蘇土鈴でよく見かけますが、阿蘇一の宮の土鈴とは思えないほど作りが良い。迫力の土鈴です。大厄の人、お守りにいかがでしょうか?

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これもなかなかに恐ろしい顔です。弘前の土鈴に似ていますがはっきりわかりません。

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裏面には「マヨケ」。イマドキの若者はマヨネーズとケチャップだと勘違いするとおもいます。表のコワモテとのギャップで強力レコメンド。

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これは博多土鈴で、箱崎宮の「厄除鬼瓦鈴」。

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これも弘前の下川原焼の赤鬼土鈴にも見えるし、伊賀上野の魔除鬼鈴にも似ています。詳細不明。

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別府のおみやげ土鈴。駄モノではあるけれど、愛らしいです。

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同じ鬼でもこちらは佐賀の「面浮立」の浮立面土鈴のようです。のごみ人形でしょうか。

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ちいさなちいさな鬼鈴。栃木県の足利ばんな寺(鑁阿寺)の授与鈴のミニチュア版のようです。小さくとも土鈴ですからチリチリと美しい音がします。土鈴界の長老、相沢市太郎さん作でしょうか。





鬼にひきつづき、仁王系に参ります。

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これも作は良く、両面で口を開けた阿形(あぎょう)と口を結んだ吽形(うんぎょう)です。顔つきは下川原焼に似ています。

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これも両面の仁王面鈴。山口県の防府にある阿弥陀寺の「阿弥陀寺仁王面」に似ています。






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そして最後はおかめ土鈴、いろいろ。

「おかめ」は仮面の一種で、お多福、お福ともいいます。顔が丸く、鼻が低い女性のことを言ったものです。醜女(しこめ)といった侮蔑の意味が含まれているわけですが、たしかに美人とは言い難いが愛嬌のある福々しさで、幸せそうな顔が良いと思います。







以上、個人的なレコメンドレイをご紹介してみました。なにぶん土鈴に関して知識が乏しいものですから十分な説明はできませんでしたが、お好みの土鈴を探すきっかけになれば幸いです。玄関や自分のお部屋にひとつ置いて、良いことがあったとき、嫌なことがあったとき、ちょっと立ち止まってチリチリと土鈴を振ってみてください。きっとその効能に驚くはずです。
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DATE: 2010/08/05(木)   CATEGORY: お知らせ
「土鈴まつり」本日より開催

いよいよ本日より「土鈴まつり」開催でございます。これほどまでにお客様の関心の薄い祭りは今後あり得ないとおもわれます。是非この機会にお気に入りの土鈴をお求めくださいませ。

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当店のドアを開けてすぐのガラスケースにすべての土鈴を集結。

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どうぞお好きな土鈴をお手にとって、ぜひ振ってみてください。土鈴はただの土人形ではありません。「鈴」ですからその音色を楽しんでください。

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まだブログには掲載していないあんな土鈴や…

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こんな土鈴も…

日本全国、果ては海外までの「土鈴」総勢370点。価格はどれでもひとつ500円です。尚お電話でのお取り置き等は承っておりません。店頭にておもとめください。みなさまのご来店を心よりお待ち申し上げております。



「土鈴まつり」 Old Cray Bells Festival !

開催期間   8月5日(木)?12日(木)まで

価格      ひとつ500円

営業時間   午後2時より8時まで

お休み    期間中のお休みは9日(月)のみです
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アイヌ土鈴と韓国土鈴
いよいよ、「土鈴まつり」も明日から開催となっております。本日の前夜祭は北海道と韓国の土鈴について。








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左から「アイヌ土鈴」、「メノコ土鈴」、「まりも鈴」、「熊土鈴」です。熊は可愛らしすぎて犬のようにも見え、なんだかよくわかりません。後頭部に「北海道」と彫ってあります。これも口が×でミッフィーに見えてしまいます。

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後頭部に「アイヌ」。

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後頭部に「メノコ」。メノコとはアイヌの言語で「女の子」といったような意味合いだそうです。共に小ぶりですけれども精緻な土鈴です。




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美しいアイヌ文様の描かれた「まりも鈴」です。阿寒湖周辺で現在おみやげ土鈴とされているまりも土鈴とは一線を画す仕上がりです。札幌市の宇川文昌さん作ですが、お名前から察してもしかするとアイヌの血を引く方でしょうか。

阿寒湖周辺の土をもって阿寒湖に住む「まりも」を模してつくり、表面にアイヌ文様を浮き彫りにして、伝説によるアイヌとまりもの由来を表現したもの、とあります。ちなみにその伝説というのは…


むかし阿寒湖西岸のモノッペというコタン(部落)にセトナという気立てのやさしいピリカメノコ(美しい娘)がいました。このセトナに婿定めの日が来て、定められたのは副酋長の次男のメカニという若者でした。しかしセトナはメカニを嫌い、自分の家の下僕マニペに心を寄せていました。ある日マニペはピンネシリ(雄阿寒岳)に熊狩りに行きそこでメカニに会いました。メカニは突然マキリ(小刀)でマニペに切りかかってきましたが、マニペの力が勝ってついにメカニは殺されてしまいました。しかし、マニペは人を殺した恐ろしさに天を仰ぎ、地に伏して懺悔しましたがやがて阿寒湖に丸木舟を浮かべこの世の名残に芦笛を心ゆくまで吹き、そしてセトナの幸福を祈りながら湖に身を投じてしまいました。マニペの死を知ったセトナは日夜泣き悲しんでいましたが、やがてある日、マニペのあとを追って湖に身を投じてしまいました。それ以来2人の純真な心が可憐な「まりも」の姿となって阿寒湖に漂っていると伝えられています。



「北海道」と彫ってないほうが観賞用としてイケてるという指摘もありますが、おみやげ土鈴ですのでしょうがないですね。




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もう一個「アイヌ土鈴」。

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こちらは木彫りの人形風の土鈴。

北海道のおみやげといえば、もらって困るおみやげの代表、木彫りの熊の人形であります。アイヌ種族ではいろいろな彫刻があるので、熊彫りも昔からあったように考えられがちですけれども、どうやらもともとは熊は彫らなかったようで、玩具や飾りとしてではなく信仰の対象としてごくまれに作ることがあったそうです。おみやげ品としての熊彫りは大正年間に元尾張家侯爵の徳川義親(よしちか)が北海道山越軍八雲町で徳川農場を経営していた折にヨーロッパの農民生活に倣えということで同じく雪深いスイスで冬の農閑期に作られている木彫りの熊を模して作らせたことが元となっているようです。

そして戦後の国内旅行ブームにのって、観光客向けの土鈴やら木彫りの人形やら種々のおみやげ玩具がつくられました。これは日本全国にいえることで、戦後ようやく一般市民も国内の温泉旅行に行くくらいの余裕ができたころと、土鈴収集ブームの波は重なります。古くからあった土俗の玩具に加え、くだらないおみやげ玩具が乱造されたと批判的な意見もありますが、買う人、集める人の審美眼の問題もありますので、自分の心に響くものを連れて帰る気持ちであれば収集も楽しめるのではないでしょうか。









そして、「韓国土鈴」。


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人面ですが…明らかに日本風でないといいますか、韓国の伝統的な仮面舞踏に使われる仮面によく似ています。

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きちんと鈴口があり紐もついている土鈴です。現在は作られていないようですのでおみやげ的な意味で作られていたとは思いますが、韓国で作られていたのかどうかわかりません。すくなくとも、型を作って土鈴にしようと思いついたのは日本人でありましょう。

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そしてもう一点、土偶のような土鈴ですが、これも韓国の「鬼の面」に似ています。







北海道と韓国、この遠く離れたふたつの土地にはふたつの共通点があります。北海道はそもそも北方開拓のための開拓使(明治2年?)以後の国であり、それ以前の話をするのならば、かつてアイヌの民の居住する土地であった、ということ。そして1910年(明治43年)の韓国併合から1945年(昭和20年)の敗戦、ポツダム宣言までは韓国は日本の領土であった、ということ。つまりはともに日本人(倭人)がその領土を広めるために侵攻してきた土地であります。

そしてもう一つの共通点は、日本人(倭人)の侵攻以前からその土地に住む、アイヌの人々、韓国(朝鮮)の人々は共に古来から玩具をもたない民族だといわれていること、です。それいは、子どもが遊ぶための童玩が無い、ということで高い技術を要する工芸品に類するものや、宗教的な意味合いの強い祭神具は多数存在します。一般的に「たかがおもちゃ」と蔑みをもっていわれるようなモノがないといわれているようです。

以上の2つの共通点からかんがみて、いわゆる土俗的な玩具としての「アイヌ土鈴」や「韓国土鈴」は「アイヌの人が作った土鈴」や「韓国の人が作った土鈴」ではなく、日本人(倭人)の作ったものであると言えましょう。なぁんだ、とがっかりされる人もあるやもしれませんが、逆を言えば玩具としての土鈴は日本人であるから作ることができたと考えることができます。信仰の対象としての土鈴と観光土産としての土鈴があるものの、全国各地どこへ行ってもこのような「土の鈴」が売られているということは世界的にも類を見ないことでしょう。このような一見無為な玩具であるがゆえに、これだけの創作意欲あふれる土鈴たちが存在することは平和の象徴ともいえます。

旅の思い出に、お守り代わりに連れ帰った土鈴を、自宅へ帰って来てからコロコロ、チリチリ、と振ってその音色を楽しむ心の余裕を持ちたいと思っています。
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近畿?東北の土鈴
昨日すでにフライングして土鈴を見に来た方が数名いらっしゃったようですが、まだ前前夜祭ですから。今日は一気に近畿から東北まで。



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奈良県の土鈴。奈良県は寺社が多いですのでおのずと授与土鈴もたくさんあるわけですが、王道は外して…金魚とウサギです。共に作者は小川二楽さん。

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大和郡山は金魚で有名なのをご存じでしょうか?江戸時代に武士の副業として始められたといわれる金魚の養殖が栄え、海外への輸出もされている地元の一大産業です。この城下町に赤膚焼(あかはだやき)の小川二楽さんの窯があります。さらさらとした地の素朴な土鈴です。ウサギのほうは口が×でミッフィーにしか見えません。カワイイです。

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ウサギつながりで、「への字口のウサギ土鈴」。産地不明ですが、目を剥いていて怖い顔です。

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鮮やかなカラーリングが異国情緒たっぷりの「迦楼羅(カルラ)土鈴」。田原本町の由井艶子さん作だと思われます。

インド神話における巨大な鳥で龍を常食とするという「ガルダ」。仏教では天竜八部衆のひとつ仏法の守護神とされる「迦楼羅 (かるら)」となりました。日本の天狗のルーツとも言われます。ちなみにガルダは英語、インドネシア語では「ガルーダ」。以前に福岡空港で炎上した、あの航空会社の名前です。

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奈良市の手向山(たむけやま)八幡宮の授与鈴、「神鈴板絵馬型土鈴」。ほかにないオリジナルな造形が魅力的です。






次は北陸を代表する岐阜の「松茸おかめ土鈴」を載せるつもりでしたが、写真を紛失。またのちほど。


飛びまして北陸の石川県。
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石川県といえば九谷焼。さすがに土鈴も陶鈴です。磁器ですから普通の土鈴と違って金属の鈴に近いような高く澄んだチリチリという音がキレイです。

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かなりのビッグサイズですが、ついている虎の顔は愛嬌のあるものです。





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甲信越は、長野の「雪ん子土鈴」。


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おそらく松本土鈴の「交通安全道祖太神」。信州には道祖太神がたくさんあります。道祖神とは別名賽(さい)の神とも言い、道路の分岐点や村落の入口にあって、悪いものが入って来ないように防ぎ守る道の神様のことです。






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関東代表は神奈川県の相模土鈴。ホタテのような「貝土鈴」です。江の島のほうへ行くとおみやげの貝細工が多数見られますのでその影響でしょうか。






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東北は秋田県の「なまはげ土鈴」。最近のおみやげ土鈴のなまはげはめっきりオモシロ顔になっていますが、これは子どもが見たら泣きそうなリアルなまはげです。

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同じく秋田県は横手市の中山土人形の土鈴。奥は干支鈴の辰です。この中山土人形は明治初めごろからあるもので良い土質から生まれる軽やかな音色も魅力です。この土人形の祖といわれる野田宇吉は鹿児島出身で佐賀の鍋島藩の陶工であり良い土を求めて行脚しているうちにこの横手市に窯を開いたそうです。やはり土鈴も土、良い土ありきですね。

手前の鬼はやはり、なまはげのように見えます。


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中国四国地方の土鈴
土鈴なんか興味ない、という声はうちすてておいて。我が道を行くブログです。


続きまして、中国地方は山口県の土鈴。

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インパクトの大きさでは1,2を争う、長州土鈴の「ひょっとこ土鈴」。大きいけれども重くなく独特の手触りです。

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後頭部には大きく「無」のひともじ。

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竜宮城のような赤間神宮、古くは阿弥陀寺の授与土鈴2種。平家一門を祀る塚があります。赤いのは「平家蟹土鈴」。小倉の白石喜平さんが作っていた平家蟹と全く同じように思います。そしてあの、耳なし芳一の舞台ともなるに因んで「琵琶土鈴」。作は福岡の井上博秀さんのようです。

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下関にある乃木神社。あの乃木将軍を祀る神社です。トレードマークの軍帽、市松四つ目結いの家紋入りです。現在は丸鈴のみが授与されているのではないでしょうか?

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作家銘らしきものがあります。

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同じく下関は長府にある、忌宮(いみのみや)神宮。養蚕渡来の地だと言われています。依って右のころころした2個は「お蚕鈴」。そして下関市長府沖に浮かぶ2つの無人島(満珠島・干珠島(まんじゅしま・かんじゅしま))は、ここに祀る神功(じんぐう)皇后が住吉大神の化身である龍神から授けられた二つの玉、潮干珠(しおひるたま)・潮満珠(しおみつるたま)から生まれたという伝説に因んだ鈴が有名です。

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下関といえば、ふぐ。「河豚土鈴」






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続いて、島根県。みなさま、「駅鈴(えきれい)」というものをご存じでしょうか?

かなり古い話になりますが、あの大化の改新(645)時に随・唐の律令制度を取り入れたといわれますが、この令制で官吏(駅吏)の公務出張に際し、朝廷から支給された「鈴」のことです。これを振り鳴らして駅馬を徴発したといわれています。これは律令廃止時にほとんが回収され、現存するのは2つだけだと言われています。この駅鈴を模したのがこの土鈴です。

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出雲土鈴で「駅鈴」。原田辰信さん作のようです。





次、四国に参ります。

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安芸土鈴の「龍馬土鈴」。

安芸というと広島をイメージしてしまいがちですが、安芸市というのは全国でもこの高知県の安芸市だけのようです。安芸土鈴として有名でしたが、製作者の高村光紅さんの病気のため一旦は制作が止んだものの現在は高知市内で同じ型を使って制作されています。

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高知のタヌキ。わんぱくそうな顔です。

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四大古式捕鯨基地にも数えられる、土佐。趣ある「クジラ土鈴」です。




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土鈴の少ないといわれる、香川県。高松土鈴に「平家蟹土鈴」があります。おなじ平家蟹でも山口の赤間神宮のものとは違って丸みを帯びた素朴な質感の土鈴です。コロコロと澄んだ良い音がします。





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徳島県の郷土玩具といえば、阿波の木偶(でこ)人形。手びねりの首人形が有名ですが、これはすべて阿波人形芝居(人形浄瑠璃)に登場する人形の首です。淡路や盛岡、大阪にも人形芝居を模した首人形がありますが、顔つきからしてやはり阿波の木偶土鈴だと思います。型の土鈴なのに表情豊かで不気味でさえあります。






次は近畿?東北の土鈴です。
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ドルメンとクラウンほか入荷
夏向きのグラス2種、昨日入荷してます。


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石塚硝子のアデリアクラウンシリーズ。ルックソーダです。

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厚手のガラスなので割れにくいですし、意外と量はないらないので冷たいものの飲み過ぎを防ぐことができます。炭酸飲料を入れると、ガラスの文様により多彩な表情を見せるので飽きさせません。おもてなし用に最適です。




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佐々木硝子のDOLMEN(ドルメン)、アイスコーヒー用のグラスです。

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昭和40年代ごろは、喫茶店でアイスコーヒーを頼むと必ずといってよいほど、このグラスに入っていました。今はロングタンブラーが主ですけどね。しっかり握れる厚手のグラスで姿が良いです。厚手だと温もり難いので実用的でもあります。しかし、ドルメンって古い巨大な墓石のことじゃなかったっけ?

2点ともデッドストックです。





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ゴージャスな天花粉入れ。

年をとってくると、天花粉の今時の呼び名をね、すぐ忘れるんですよ。ベビーパウダーと呼んだらよいのでしょうか。先日、当店のお客様にご指摘を受けたのですが、平成生まれのギャルになると、「これは昭和30年ごろのものです」といっても???ちんぷんかんぷんらしいのです。まず、昭和という概念がまったくつかめていない。もう明治も大正も昭和も同列なんですね。昭和の人にとって、江戸の慶長と元禄がどれくらい時間的な間隔があるのかよくわからないのと一緒なんでしょうが、なるだけ50年前、80年前といった表現の仕方でものを言ったほうがわかってもらえるんだろうな、とおもったわけです。モノの名前でも、現在良く使われている名称で云い直したほうが、分かりやすいと思うのでなるだけ気づいたら言い直すようにしています。

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資生堂の花椿クラブの感謝品でしょうか。
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